猫にとって放し飼いと室内飼いはどっちが幸せ?メリットデメリットを徹底的に考える

猫を飼う上で知っておいてほしいコト

わたしは人生で数匹の猫を家族として一緒に生活してきました。その中で猫ちゃんたちがケガをしたり病気になったりと多くの体験をさせてもらいました。

そんな猫ちゃんを放し飼いにしている時期もありましたが、しだいに「完全室内飼い」に移行していきました。

そんな私がいま思うこと、猫を飼うということ、一緒に暮らすということについてお話していきたいと思います。

今回のテーマは、猫と生活するうえで「放し飼い」と「室内飼い」は猫にとってどちらが嬉しいのだろうか?というものです。

「放し飼い」と「室内飼い」は猫にとってどちらが嬉しい?

猫ちゃんを家族に迎え入れる段階で疑問がある方、すでに猫と一緒に暮らしているけどこのままの生活で大丈夫なんだろうか?と不安に思っている方の参考になればうれしいです。

ちなみに猫を放し飼いにしている人たち(放し飼い賛成派)の考え方や言い分はこうです。人には言いずらい本音としてこんなのもあると思います。

・猫は自由ないきものだから
・なんとなくかわいそう
・いつも外を気にして出たそう
・だって猫は昔から放し飼いでしょ
・遊んであげなくても外で勝手に運動する
・猫砂やシートを変えなくていい
・家の中が汚れない
・脱走するかもという緊張感がなくなる

猫が望む自由な生活をさせてあげたい、ペットを飼う上での経費や費やす時間を減らしたいなど様々な意見に分かれると思います。(これらの意見に対する見解は記事後半で…)

しかし、私なりの考えでの結論はもう出ています。

結論から言うと「猫ちゃんを放し飼いにするメリットはありません」でいいかと思います。

【結論】猫ちゃんを放し飼いにするメリットはない

猫を室内飼いにするメリット&デメリット

いきなり結論が出ているとはいえそれなりの理由があります。長年の猫生活で考えさせられ、猫ちゃん達、飼い主さんにとっていちばん幸せな理由を考えていきます。

まずはメリット&デメリットについて見ていきましょう。

猫を室内飼いにするメリット

①外の危険から守られる
家の外には様々なキケンが猫ちゃん達を待ち構えています。飼い主の目の届かないところで確実にそのキケンは大切な猫の身体や精神をむしばんでいきます。

②快適温度・空間
真夏や真冬においては、私たち人間でも屋外にいることは苦痛で時に体調をくずしてしまいます。それを考えると体も小さく体力のないネコにとって家の中は雨風、寒さや暑さなどから守ってくれる快適空間なのです。(エアコンによる温度調節)

③寿命が確実にのびる
総合的に猫にとってマイナスの要因が多い室外での生活は猫の寿命を確実に縮めます。室内飼いの猫の方が圧倒的に寿命が長くなります。

(猫の平均寿命の推移はこちらです)

2021年の猫の平均寿命15.66歳に対して外飼い猫は13.75歳、対して完全室内飼い猫は16.22歳と2年半くらいの差があります。(参考:一般社団法人ペットフード協会~犬猫 平均寿命の推移~)

猫を室内飼いにするデメリット

室内飼いが良いとはいえそれなりのデメリットもあります。

①デブ猫(肥満)になる
外とくらべると家の中での生活は快適さが圧倒的に違い猫達にとって文句なしの幸せ暮らし。食っちゃ寝生活でデブ猫になることも…肥満は病気になるリスクも高まるので注意が必要

②運動不足
どんなにお金持ちの家でも広さには限界があります。走りまわるスペースが確保できなかったり、遊び相手(外には虫や小動物、野良猫などがいる)がいないと運動不足になってしまうことも。

③ストレスがたまる
室内での多頭飼いの場合、気が合わない猫がいるとそれだけでストレスになり身体に病気として出てしまうこともあります。さらに家の中が不潔だったり狭すぎる環境は猫ちゃんにとって絶対によくありません。猫が変なものを食べないようにつねに清潔で余計なモノは出しっぱなしにしないなど徹底しましょう。

絶対にダメ!猫を放し飼いにすることで起こる危険と不安

では猫の完全室内飼いおススメ派のわたしが、外での放し飼いの危険とリスクをお伝えしていきます。

ちなみにこれらは私自身が体験したり、ご近所さんや親しい方が実際に経験したリアルなことばかりです。

病気・感染症になる

外に出るということは様々なモノに触れることになります。他の放し飼いの猫、野良猫はもちろん自然に暮らしている動物、そして猫にとって有害な植物や何かしらが腐った腐敗物など猫にとってよくないものがたくさんあります。

それらに触れることで病気や感染症になることもあります。飼い主さんが気づかないうちに重大な病気にかかり進行している可能性もあるのです。

ケンカ(タヌキ)

これはわたしが前に飼っていた猫がよく経験していたことです。気性が激しい猫の場合、他の猫や動物に出くわすとケンカが始まります。

逃げてくれれば平和でいいのですがそうもいきません。

流血になるほど傷を負って帰ってきたり、ボロボロになって帰宅したかと思えば数日間ぐったりと寝て過ごし体力回復に時間がかかることもありました。

うちの近所ではタヌキがちらほら出没していたので変な細菌やバイキンなど移されていなかったか今から思えば後悔です…

近所迷惑

私はご近所さんとトラブルになったことはありませんが言われてないだけで気になっていた人はいたかもしれません。知り合いなどで苦情を言われた人もいます。

その原因の多くは、鳴き声、庭を荒らされる、排泄物の苦情、車(タイヤ)を傷つけられるなどです。

近所迷惑となる主な原因:鳴き声、庭を荒らす、排泄物、私有物を傷つける

世の中どんな人がいるか分かりません、行き過ぎた猫よけ対策で猫に危害が加わることもあるかもしれないので要注意です。

体調が管理できない(排泄物確認)

外に出している猫の場合、どこでウンチやおしっこをしているか分からないので排泄物を見ることができません。これはとても大事なコトです。

排泄物を見れない=健康状態をチェックできない

おしっこでいうと異常に回数が多かったり、色がいつもと違う感じ(血が混ざっている)、もしくは全然おしっこをしていないなど体の異常をいち早く察知できる信号でもあるのです。

ウンチに関しては、下痢をしていたり血がまじっていたり、「寄生虫」がいることもあります。これら猫ちゃんからの深刻な「SOS」を見逃してしまうかもしれないのです。

交通事故

悔やんでも悔やみきれないのが交通事故で大ケガをしたり最悪の場合は命を落としてしまうことです。猫は何かに恐怖を感じたりおびえると逃げようと急に走り出したり、勢いで行動に出てしまう時があります。

そういった悲劇は一瞬でおこるのです。

真夏・真冬に置き去り

飼い主さんが仕事に行ってるあいだ、外飼いの猫は家の中に入ることができません。それは40度近くまでいく炎天下の真夏日もです。

逆の真冬も同じで、異常すぎる温度変化についていけず体調を壊してしまう可能性があります。猫はそれなりに日影や寒さをしのげる場所を探して耐えるかもしれませんが限界はあります。

ちなみに猫は汗をかけるのは「鼻」と「肉球」だけなので、人間のように汗をかいて温度調節することがうまくできないようです。

迷子になる

猫には平衡感覚はあるけれど上下感覚がないと言われています。なにかの拍子に家から離れてしまってもあるていどの距離なら家にたどり着けるようです。

でもマンションや2階建て以上の階層までは把握できないのです。

中には数十キロ離れたところから戻って来たケースもあるみたいですが、いくつもの偶然が重なって無事に帰ってこられたラッキーなパターンだと思います。

外飼いの猫の場合、半径300メートルくらいが縄張りだそうです。

保健所に連れ去られていく

以前わたしが飼っている猫を自由に外に出してた時の話です。その家のまわりには飼いネコや野良猫などいろんなタイプの猫たちが共存していました。

東京の住宅街ということもあってか近隣住民からの苦情問題が徐々に増えていきました。(私の猫だけでなく全体的な猫問題として)

主には、排泄物の放置や花壇を荒らされたり、真夜中のケンカによる鳴き声、爪とぎによる傷トラブルなど。

そのうちに猫除け対策が活発化していき「このままの状態が続けば保健所に通報します」などという看板が設置されたりと過激さがエスカレートしていきました。

猫除け対策の行き過ぎはキケン!

「このままだとうちの猫もキケンかも」…と思っているタイミングで偶然にも引っ越しをしなければならないことになり遠くの街へ引っ越すことになりました。

まさにそのタイミングが神がかっていました。その数か月後に前の家まわりを訪れてみると、うちの猫と仲が良かった外猫たちの気配はなくなっていました。ただの1匹すら見ることはできませんでした。

おそらく保健所に連れていかれたのかもしれません…

妊娠する・させる

外猫の問題で1番大きいのがこの「妊娠」です。猫は春と秋に発情期がありほぼ100%の確率で妊娠し、1回の出産頭数の平均は4~6匹で、年に2~3回出産します。

猫の妊娠は100%→平均出産頭数4~6匹→年に2~3回

つまり外にいるメス猫が避妊手術をしていないとマックスで18匹もの子猫が誕生することになります。本能で生み続ける猫には悪意も責任もありません。

たとえ可愛い子猫が増えたとしても、そのすべてが幸せに暮らせることの方が少なくムダな悲劇を生んでしまうだけなのです。

よそでゴハンをもらう

うちの猫は家に帰ってきて何時間もご飯をたべてないはずなのにご飯をあげても食欲がないことがたまにありました。

具合でも悪いのかなと心配していたらある日、ご近所さんが自分で飼っているネコのために出しているゴハン(外に置かれていた)を食べている姿を発見したのです。

それだけでなく猫好きのおばあちゃんがチュールをあげていたことも…

生活リズムが乱れてデブ猫になってしまうおそれがあります。

よその猫になってしまう

ご近所さんから聞いたのですが「どこかの飼いネコがうちになついてそのまま飼っている」というレアケースもありました。

居心地がよかったり迷いネコが安心してそのまま住み着いてしまうこともあるようです。逆の立場だったらと思うと悲しすぎます。

パトロールが日課になる

猫は成猫になると自分の縄張りを持ちます、その縄張りが彼ら彼女らのすべてでありその環境を本能的に死守するモードに入ります。

縄張りができればそれを死守する

そのため自分の縄張りを1日に何度もパトロールして変化はないか?荒らされていないか?ほかの猫に取られていないかなど常に確認しなければ気がおさまりません。

そのため、今まで家の中でおとなしかった猫がいきなり激しい態度で「外に出せ~」と暴れだすのを何度も繰り返します。けっこう大変です。

猫を完全室内飼いにするときの疑問や不安点

 

猫を室内飼いにするほうが良いとはいえいろんな疑問や不安がでてくると思います。猫ちゃんの為を思うからこそ心配になる気持ちを一緒に整理していきましょう。

留守番させても平気なの?寂しくないの?

猫は犬のようにリーダーを決めて群れで生活するいきものではありません。もともと単独行動が苦痛に感じない傾向にあり、基本的にはひとりでの留守番は大丈夫です。

が、飼い主さんとの生活が長く深くなると寂しさを感じてしまう猫ちゃんも中にはいるようです。

その子の性格や状況をつねにチェックして些細な変化に気づいてあげられるようにしましょう。

近所迷惑にならないかな?

老猫ならまだしも子猫や若いネコはとにかく家中を走りまわります。夜になると大運動会がはじまって起こされた経験がある飼い主さんも多いんじゃないでしょうか。

現在、うちには完全室内飼いで3匹の子猫がいます。

その暴れっぷりたるや大地震が起きたかのようです。でもうちの家は1階で隣近所も少しのスペースがあり離れているのでそこまでの影響はありません。

でもこれがマンションやアパートの2階以上だったり、壁一枚的な構造の家だったら苦情トラブルが絶えないかもしれません。

猫を家族として迎え入れる前に確認しておいた方がいいかもしれません。

狭い家なら出してあげた方がいい?

ワンルームや狭いスペースに複数人が生活している家庭。経済的に余裕があまりない家庭の猫は外飼いの傾向にあるように思います。(個人的見解です)

「うちは狭いから広くて自由なお外で遊んでおいで」という感覚なのかもしれませんが、猫のデメリットを考えると外に出して良い理由にはなりません。

狭くて猫がかわいそうと思うのなら引越しを考えるべきで、猫ちゃんだけにリスクを負わせるのはどうなのかな~と思います。

たまに散歩させた方がいい?

最近は、SNSやYouTube動画などで「猫散歩」的な投稿が増えています。猫にハーネスをつけて自然と触れ合う的な動画です。

外の世界を見せてあげたいという気持ちはわかりますが、今までは外を知らなかったのに知ってしまうと気になったり縄張りとして認識してしまう子もいるかもしれません

外に出るチャンスをうかがって逃亡してしまうことも…

SNS投稿をバズらせようという人の都合で猫ちゃんを振り回すのはNGですょ!

窓から外を見てることがあるけど外に出たいの?

猫が窓越しに家の中から悲しげな表情で外を見つめている時ってありませんか。それは外の世界にあこがれている悲しげなヒロインというわけではありません。

家から見える自然を堪能してるだけです。風で揺れる草木の動きや音、鳥や虫の動きに本能が刺激されているのです。

外に出たいというよりは、縄張りである家の中から見える景色を楽しんでいるのでしょう。われわれがテレビを見るかのように…www

本当は外で暮らす自然の生活を望んでいるの?

外飼いネコ肯定派の人が思いがちなことで、「猫は自然な生活を望んでいる」という意見があります。猫ちゃんが喋ってくれればいいのですが本当のところはナゾに包まれています。

でもどうでしょう、猫がガチガチの自然体で暮らすとなるとかなり劣悪で過酷な生活を強いられないでしょうか。

毎日あたりまえにご飯にありつける保証はありません。それでも1回の出産で生まれる4~6匹の子猫を養わなければいけません。

真夏や真冬は想像を絶する忍耐力が必要で健康状態も不安定になり病院はなく、すべては自然治癒力に頼るほかありません。とうぜん寿命も縮まざるをえません。

それに比べる室内生活の快適さ。

猫ちゃん、ホンネはどうなの…

冒頭にあった放し飼い賛成派の意見に反論していくぅ~!

では記事の最初にあった放し飼い賛成派の意見を考えていきましょう。

もともと私もそうだったのですが、いろんな猫ちゃんたちに出会い経験させてもらえたからこそ考え方が変わりました。

猫は自由ないきもの

さきほども触れましたが本当に猫は自由気ままな生活がいいのでしょうか。自由でいるためにはそれなりのリスクとデメリットを追うことにつながります。

それらを人がおしつけて満足できるほど猫のキモチを理解してあげているのかは今だ疑問なところです。

かわいそう

猫の室内飼いは閉じ込めているようでかわいそうという意見もわからなくもありません。広い世界でのびのびと走りまわらせてあげたいという気持ちも分かります。

以前に外飼いをしていた私が思うことに「はたして猫はそんなに広大な土地を望んでいるのか?」です。外での遊び場所、遊び方はいつも同じで移動距離も見渡せる程度でした。

そのあたりを考えてみても外飼いに伴う危険が多すぎます。

いつも外を気にして出たそう

猫が家の中から悲しげに外を見ている時があるかもしれませんが、外に出たいと嘆いているわけではありません。

縄張りである快適な空間(家の中)から外の景色を眺めて楽しんでいるだけなのです。

猫は昔から放し飼いでしょ

大昔から猫は人と生活をする良きパートナーです。縁の下や屋根の上、家の塀や庭など行動範囲に制限はなく自由気ままな生活を送っていました。

公園の砂場や道端、花壇に猫の排泄物が落ちているのはあたりまえでした。しかし昔と現代とでは生活スタイルも人の考え方も大きく変わりました。

バイキンが付くからと子供に砂場で遊ばせてはいけない、自分の私有地を絶対に荒らされたくない、ご近所さん同士の会話も少なくなり信頼や絆も薄くなったように感じます。

アニメのサザエさんが猫に食事のお魚を取られたらみんなで笑って済ませますが、現代バージョンだと苦情を言って怒鳴り込んできたり、保健所に連絡する結末かもしれないと思うと悲しすぎますもんね…

快適な猫の生活も時代とともに変化していく方がより自然なのかもしれません。

猫砂やシートを変えなくていい

たしかに外でおしっこやウンチをさせていると猫砂やシートを購入する必要がなく経済的にも助かります。しかし、どこかに排泄物はあるわけで迷惑をかけられている人がいるのです。

猫を飼うということはすべての責任を負うということなのです。

経済的にも時間や手間も含めたすべてをささげる覚悟がないのなら猫ちゃんを迎え入れてはいけないのです。

猫を飼うということ:時間・お金・手間と体力・気持ちの全てをささげる

家の中が汚れない

猫が爪を研ぐのには精神を安定させたりマーキングの意味があったりと訳があります。季節によっては抜け毛が増えて衣服が毛まみれになることも当たり前のことです。月に数回は毛玉を吐くのでベッドやじゅうたんが汚れることも。

でもそれらすべて大切な猫ちゃんが生きていくなかで必要なことばかりなのです。

家の中を汚されたくないから外を汚していいとはなりませんし、猫ちゃんが生きてくれているという家の汚れも愛おしく感じませんか??

脱走するかもという緊張感がなくなる

たしかに室内飼いネコがいる家庭では、「猫が脱走しないように気を張ること」が多いです。

外出時の戸締りは完璧か?家の中を換気するときには細心の注意が必要、猫が成長して賢くなると軽い窓くらいなら開けてしまうので対策が必要。

気にかけることは多いですが全ては大切な猫の安全のためですょ。

猫の習性と歴史から判断する

こんどは少し違った角度からアプローチしてみます。「猫を飼う上で本当に良いのは?」という疑問に猫の「習性」と「歴史」から見ていきましょう。

数々の意見に惑わされて答えが見つからず不安になっている方の頭の中が整理されるかもしれません。

猫の習性

群れの中でリーダーに服従しながら暮らす犬とは違い猫は、自分の縄張りを持ち単独で行動しながら生活します。

自分の縄張りを守るために毎日欠かさずパトロールに出かけることが習慣化されます。それをしないと気が済まなくなり「外へ出せ~」と大暴れするようになります。

自分の縄張りは毎日欠かさずパトロールする

いったん家から出て外の縄張りを作ってしまうと、家の中と家の外と縄張りが広がり猫にとっても仕事(パトロール)が増えてしまいます。それを達成できないことによって大きなストレスを抱えてしまうのです。

外の世界を知らなければ猫は家の中と家の窓から見える景色のパトロールさえできれば満足なのです。

ムダなストレスを与えないためにも外での縄張りをつくることはやめておいたほうがいいのです。

猫の歴史とそもそもの役割

猫はおよそ2100年前の弥生時代からすでに日本にいたのではないかという説があります。穀物の栽培がメインの古代日本において収穫された貴重な食べ物を食い荒らすネズミは嫌われ者でした。

そのネズミを退治するために重宝されていたのが猫なのです。

猫はネズミを退治してくれる力強い味方

人間の食料をネズミから守ってくれる猫は、放し飼いにして自由に動いてもらわなければいけないという大事な理由があったのです。

人間にとって食べ物を荒らすネズミを退治してくれる貴重な存在、猫にとっても人間といることで安全なお水と食料、雨風を防げる寝床が確保できるという共存共栄がちゃんと成り立っていたのです。

そんな猫は当時の日本において、「富」や「豊かさ」の象徴としてあがめられ守り神という存在にまでなってゆきます。招き猫などがその影響を残していますよね。

そんな猫も現代の日本ではネズミを駆除する必要はなくなったというわけなのです。。

猫の放し飼いと室内飼いのまとめ

猫は外の世界で放し飼い(生活)をすることに多くの危険とリスクを背負うことになります。そして確実に室内飼い猫のほうが寿命も長く健康に暮らすことができます。

大事な猫ちゃんと飼い主さんが少しでも長く生活ができて幸せな時間を過ごすことを第一に考えるのなら私は完全室内飼いをおすすめしたいです。

猫ちゃんと飼い主さんが幸せに暮らすためには完全室内飼いにするべき

でも正直、猫のキモチは分からないので猫にとってほんとうに良いのはどっちなのか?とかなり悩んでいた時期がありました。

もしかしたら、野良猫を飼いネコに迎えて室内飼いにするケースにおいては猫にとって苦痛なのかもしれない(外の世界を知ってしまっているから)…

飼い主の自己満足なのか…

でもわたしは信じたいのです。ペットとしてではなく家族の一員として真剣に向かい合うことができればお互いに幸せで必要な存在になれるはずだということを。

コメント

タイトルとURLをコピーしました